、そしてまほろ駅前番外地 ― 2012-10-29

前段に書くことが特にない。
読了。
なので、お気に入りを引用しておこう。
いや、ちがう。本当は、こう言いたかった。胸くそ悪いもんと一緒にするな。おまえの母親が、おまえを愛したことが一度でもあるのか。俺みたいに、おまえの幸せを全身全霊かけて願うことが一度でもあったのか、と。
-星良一の優雅な日常-(文庫P63)
よかった、と岡夫人はおもった。
長い苦難を越え、かつてこどもだったそのひとは幸せになりました。
物語の最後は、そう結ばれる方がいい。現実には、そんなことはほとんどないとわかっているけれど。苦しみが彼を苛むことはもうないと、言いきれるものではないけれど。
-岡夫人は観察する- (文庫 P161)
年を取ると堪え性がなくなると言うが、本当だ。怒りや不安は場面に応じてまだ抑えることができる。けれど、愛おしいと思う心だけはあふれでてしまう。お互いしかいない老後のさびしさがそうさせるのか、ひとの心を構成する本質が愛情だからなのかは定かでないが。
-岡夫人は観察する- (文庫 P174)
由良は諦めを知っている。むなしさに押しつぶされず、さびしさをやりすごすために必要な、生きるうえでのたしなみだと思っている。
-由良公は運が悪い- (文庫P180)
だが、抗いがたい魅力も感じた。
そこまで搦めとられてみたい。清潔な家、うまい手料理、明るい笑顔の下で渦巻く情念。持てるすべて使って雁字搦めにされたら、窒息したって本望じゃないか。
-逃げる男ー(文庫P246)
あのさぁ、また読み間違いだと思うけど
今朝、目が覚めたらすごくすっきりしていて、
自分でもびっくりしたんだよ。
たぶん、なにか新しいことに踏み出したひとの背中をみつめて。
もやもやするかと思ったら、心の底から喜びが出ていたんだ。
うまくいくといいな。ほんとうに。
不幸か幸せかは、本人がどう思うかだけなんじゃないかな。
人が決めることではないよ。
読了。
なので、お気に入りを引用しておこう。
いや、ちがう。本当は、こう言いたかった。胸くそ悪いもんと一緒にするな。おまえの母親が、おまえを愛したことが一度でもあるのか。俺みたいに、おまえの幸せを全身全霊かけて願うことが一度でもあったのか、と。
-星良一の優雅な日常-(文庫P63)
よかった、と岡夫人はおもった。
長い苦難を越え、かつてこどもだったそのひとは幸せになりました。
物語の最後は、そう結ばれる方がいい。現実には、そんなことはほとんどないとわかっているけれど。苦しみが彼を苛むことはもうないと、言いきれるものではないけれど。
-岡夫人は観察する- (文庫 P161)
年を取ると堪え性がなくなると言うが、本当だ。怒りや不安は場面に応じてまだ抑えることができる。けれど、愛おしいと思う心だけはあふれでてしまう。お互いしかいない老後のさびしさがそうさせるのか、ひとの心を構成する本質が愛情だからなのかは定かでないが。
-岡夫人は観察する- (文庫 P174)
由良は諦めを知っている。むなしさに押しつぶされず、さびしさをやりすごすために必要な、生きるうえでのたしなみだと思っている。
-由良公は運が悪い- (文庫P180)
だが、抗いがたい魅力も感じた。
そこまで搦めとられてみたい。清潔な家、うまい手料理、明るい笑顔の下で渦巻く情念。持てるすべて使って雁字搦めにされたら、窒息したって本望じゃないか。
-逃げる男ー(文庫P246)
あのさぁ、また読み間違いだと思うけど
今朝、目が覚めたらすごくすっきりしていて、
自分でもびっくりしたんだよ。
たぶん、なにか新しいことに踏み出したひとの背中をみつめて。
もやもやするかと思ったら、心の底から喜びが出ていたんだ。
うまくいくといいな。ほんとうに。
不幸か幸せかは、本人がどう思うかだけなんじゃないかな。
人が決めることではないよ。
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