排水口の向こう側

先日、新社会人と半日一緒にいた。
人に何かを教えるって難しい。

既に、自分が得てしまって当たり前のことを
当たり前じゃ無い､何も知らない人に伝えるって
久しく忘れている。
これでも､幼い頃はわりと上手に人に
伝えるとか､教えるとか出来たのに。。。

理系の院卒の女性。
学校の勉強とはまったく違う分野で就職したから何もかもが
新鮮らしい。
楽しそうである。

まあ、たわいもない会話のうちに
研究者の道はもういいと思った話になる。
先端分野では無かったそうだが
(超高気圧の中の微生物の生態研究とか。。。つまり深海での生物活動のシステムとかのことらしい。
あ、生物系なのね、、、化学系と勘違いして覚えていたわ(^_^;）
で、最先端だと
常に競争なんだと。タイムトライアル。
どこよりも早く成果を発表しないと､そこまでの研究はほとんど無駄だと。

いや〜、厳しいよね。
私、就活も競争がイヤでにげてたようなへたれなので
みんなが院に行く時代に生まれなくてよかった。

ふと、振り返って本当に競争しない人生だ。
だから、最高は絶対手に入らないことはわかっている。
心が強くないから､最高を手にしないことと引き替えに
やわらかな人生を望んだ。
割とそういうところにいる。
安住している。
そんなのダメだと言う人もいるだろうね。
でも、そこんとこあんまり変えられない。

意地とかじゃなく
振り返ると争いごととか微妙に回避しながら生きているもの。
なんだか区切りの前に人生振り返ることが出来た。
改めて、これからもそうやっていくんだろうなと確認できたような1週間だった。

わたしの人生、これからもよろしく。